Category: Research

October 21, 2018 Yuuki Nishiyama 0 Comments

Ouluでの仕事の一つとして、これまで開発したいたAWARE Frameworkを大規模センシングにも対応できるように、AndroidライブラリはKotlin、iOSライブラリはSwift、サーバサイドはNode.jsで再設計・実装中。KotlinとSwfitは言語仕様がかなり似ているの、新しいAWAREではAndroidとiOSの両プラットフォーム上でほぼ同じ記述でセンサを操作できるようになる予定。 Android側のコードレビュー中に、Kotlinの「apply」と呼ばれるスコープ関数をうまく使って、センサの初期設定をしているのを発見。今回は、そのapplyをSwiftでも実装してみたのでその技術メモ。調べてみたところ、どうやらSwiftでもクロージャを使えば再現できるみたい。 SensorクラスとConfigクラスの実装。 インスタンス化は、Sensorクラスのコンストラクタ引数に、Sensorクラス内のConfigクラスを与える。Configクラスのapplyメソッド呼び出すことで、スッキリしたコードでセンサクラスの初期化とConfigの設定が可能。センサの設定項目を増やしたい場合は、Config側に変数を追加するだけ。 初期段階ではビルダーパターンで実装していたけど、各センサ毎に設定メソッドを実装するのはかなり面倒だったので、applyの方がかなり楽に実装できる。 参考資料 https://qiita.com/tsumuchan/items/e4913c9583d00d9bea7d https://qiita.com/ngsw_taro/items/d29e3080d9fc8a38691e  

October 16, 2018 Yuuki Nishiyama 0 Comments

10月8-12日にシンガポールで開催された、ユビキタスコンピューティング分野のトップカンファレンスであるUbiComp2018に参加したのでその報告。 今回は併設ワークショップ(UBIQUITOUS MOBILE SENSING: BEHAVIOUR, MOOD, AND ENVIRONMENT)のCo-organizerとして参加してきました。デモセッションでは、慶應時代の後輩と共著で執筆したデモ論文も、後輩が発表してくれました。

September 18, 2018 Yuuki Nishiyama 0 Comments

前回の続きでMobileHCI2018の参加報告です。今回は、自分の発表内容について。 デモ&ポスター会場 デモ&ポスターセッションは、初日のレセプション(会議の歓迎会)中に行われました。レセプションでは、ワインやタパスなどがふるまわれ、ザ・スペインと言った感じ。写真は、会場の全体像とタパス。一つの発表に付き一つブースが割り当てられ、そこで発表を行います。 自分のブースはこんな感じ。 Best Demo & Postor Awardは、参加者の方々の投票で決まるので「投票忘れないでね!」との看板が!各自3票持っており、それぞれ好きなデモに投票する仕組み。投票箱の写真も撮影しとけば良かった。。。 発表内容 前置きが長くなりましたが、発表内容について。今回は、慶應時代から研究を続けているSenbayというセンシングプラットフォームの発表を行いました。以下はプラットフォームのデモ動画です。  Yuuki Nishiyama, Anind K. Dey, Denzil Ferreira, Takuro Yonezawa, and Jin Nakazawa. 2018. Senbay: a platform for instantly capturing, integrating, and restreaming of synchronized multiple sensor-data streams. In Proceedings of the 20th International Conference on Human-Computer Interaction with Mobile Devices and Services Adjunct (MobileHCI ’18). ACM, New York, NY, USA, 291-291. DOI: https://doi.org/10.1145/3236112.3236154 Senbayは、スマートフォンで映像を撮影しながら、リアルタイムに映像にセンサデータ(位置情報やモーションセンサ、外部の無線センサ)を二次元コードとして埋め込むプラットフォームです。二次元コードを読むだけで、映像と同期したセンサデータを取得できるので、例えば、映像の拡張(振動のフォードバック)や、旅行/イベントの記録/共有、機械学習のデータセット収集での利用を想定しています。(Senbayの詳細はこちらへ) 今回の発表では、動画に二次元コードを埋め込む「Senbay Camera」と、二次元コードをセンサデータに再変換・配送する「Senbay Reader」「Senbay Studio」を使ったデモを行いました。その場でSenbay Cameraを使って二次元コードがリアルタイムに埋め込まれることをデモし、その後、Senbay Reader & Studioでデータ取り出し可能なことをデモしました。   これまで世界中で撮影した映像(スポーツや旅行、実験のデータセットなど)は、YouTube(Senbay Channel)にアップしているので、是非ご覧ください!またアプリは、AppStoreからダウンロード可能です。 [Senbay Camera] [Senbay Camera Pro] [Senbay Reader] [Senbay Studio]   Senbay Camera & Senbay Reader Senbay Studio 結果 デモが派手だったこともあり、多くの方にプラットフォームを見ていただき、フィードバックもいただきました!やはり動くQRコードに皆さん気になるみたい。GoogleのYouTubeチームの方も興味持ってくれたのは嬉しい収穫。「ライブラリ版」と「Android版」のリクエストが多かったので、何とか実現したいと思います。(ライブラリ版は、ほぼ完成しているので、近々リリース予定) 投票の結果、残念ながらBest Demo Awardでは無かったですが、Honorable Mention Awardに選んでいただきました!!!継続は力なりで、3年間以上、地道(ほぼ趣味の域)に開発し続けた成果がやっと少し身を結びました。 何はともあれ、Dr. Denzil Ferreira(オウル大学)とProf. Anind K. Dey(ワシントン大学)と共著で論文を執筆できたことは、かなり大きな経験になりました。プラットフォーム系の論文は、論文誌・国際学会フルペーパーに通すのが難しくかなり苦労していますが、何とか論文誌 or 国際学会フルペーパーまで繋げたいと思います!

September 17, 2018 Yuuki Nishiyama 0 Comments

9月3-6日にスペイン・バルセロナで開催された ACM MobileHCI 2018 に参加してきたのでその報告。 MobileHCIとは Conference on Human-Computer Interaction with Mobile Devices and Services (MobileHCI) は、その名の通りモバイル端末とサービス間における人間とコンピューターのインタクラションについての会議です。ACM(Association for Computing Machinery)SIGCHIにサポートされており、今回で20回目の開催(詳しくはこちら)。オープン二ングでは、20年前との変化についても触れられていました。会場は、Pompeu Fabra Universityで、有名なサクラダファミリアに徒歩で行ける、バルセロナのど真ん中にある大学です。 これまでもMobileHCIで発表された論文はチェックしていましたが、学会自体に参加したことは無かったので、非常に楽しみにしていた会議の一つです。今回はデモセッションにてSenbayと言うセンシングプラットフォームを発表してきました。(そしてなんと、Honorable Mention Awardを受賞!) [発表論文] Yuuki Nishiyama, Anind K. Dey, Denzil Ferreira, Takuro Yonezawa, and Jin Nakazawa. 2018. Senbay: a platform for instantly capturing, integrating, and restreaming of synchronized multiple sensor-data streams. In Proceedings of the 20th International Conference on Human-Computer Interaction with Mobile Devices and Services Adjunct (MobileHCI ’18). ACM, New York, NY, USA, 291-291. DOI: https://doi.org/10.1145/3236112.3236154 プログラム 一日目:Workshops 二日目:Opening + Keynote1 + Session1-5 + Demos&Posters 三日目:Session6-10 + Panel + Conference Dinner 四日目:Session11-12 + Keynote2 Opening メイン会場の風景。 今年は、218本の論文投稿があり、50本がアクセプト。採択率は23.4%。 1998年と2018年の投稿論文から作成したタグクラウドを比較。SmartphoneやVR、ARなど20年前には存在しなかったモノが登場している。 国別に参加者を見ると、アメリカ・イギリス・ドイツ・韓国が多く、その次に日本、スペイン、フィンランド。日本からも北海道大学とYahoo Japan、同志社大学のチームが発表に来ていました。   Keynote 1 Keynote一人目は、Prof. James A. Landay。スタンフォード大学の教授で、私がよく論文を引用するDr. Sunny Consolvoの師匠。モバイルデバイス…