My論文執筆ベストプラクティス

April 26, 2021 Yuuki Nishiyama 5 Comments

自戒の念も込めて、論文執筆のベストプラクティスをまとめておこうと思います。誰かの参考になると幸いです。(あくまで個人の経験に基づく一つの方法論なので、自身に合わせて修正してください。)私もまだまだ未熟な研究者なので、もし気づいた点、良い方法があれば教えてく下さい。

  • まずは論文の骨組みを箇条書きで整理する
    • 骨組みとは、「背景、関連研究、問題意識、目的、アプローチ、評価手法、(結果)、(考察)、(まとめ)」について記述すること
    • 特に「問題意識」はかなり重要な章になるので、関連研究との差異を構造的に明確にするように意識する。論文の「問題意識が伝われば8割成功」っと言われるほど重要
    • Google Documentで共著者と共有するのがおすすめ。
  • 論文執筆のスケジューリング
    • (注意)論文執筆のスピードは個々人のスキルや経験、論文の内容にも依存するので、各自調整してください。
    • 投稿予定の学会・論文誌のスケジュールを確認する
      • プランBやプランCとして、「執筆が間に合わなかった場合」、「論文が落ちた場合の次の投稿先」を準備しておくと、気分的に切り替えが楽になる。クオリティーが十分で無い場合、次の締め切りに論文投稿を回すこともできる
      • 基本戦略としては、まずは「トップ会議」を狙う。もしダメな場合は、「セカンドのレベル会議」に回す
    • 基本:締め切りから逆算してスケジュールを考える
      1. 締め切り3日前:論文提出
      2. 締め切り1週間前:最終チェック
        (英文校正に出す場合は、ここで出す)
      3. 締め切り2週間前:共著者のフィードバックを元に論文を修正し&再度共著者に共有
      4. 締め切り3週間前:一旦論文修正を完了し、共著者に共有
      5. 締め切り1ヶ月前:ドラフト完成&三日程論文を寝かせてから再度論文を修正
      6. 締め切り2ヶ月前:論文の箇条書きを作成し、共著者との議論を始める。準備が整い次第、論文執筆を開始する
    • 論文執筆のマイルストーンを決め共著者と共有する
      • マイルストーンを設定し、未完成でも各マイルストーンで進捗を共著者と共有する
      • とにかく進捗は「定期的」に報告することが重要
      • Google カレンダーでリマインドを設定する
  • 執筆時の心得
    • 論文には「Wow!!!」が必要。お作法通りに書くことが基本だが、文章の中に「Wow!!!=驚き」を加えることで、文章にメリハリを持たせ、読みやすい文章になる。「何を伝えたいか」を常に意識しながら書く。
    • 論文執筆には、集中して作業を行う時間が必要。「空いた時間に執筆する」ではなく、「この時間は論文執筆をする時間」を意識し、作業時間をしっかり確保する。そして確保した時間内に目標(「1章を書き切る」など)を設定して、切りの良いところまで書き切る。
    • 論文執筆に慣れないうちは、「良い論文」を真似するのがいい。背景、関連研究、問題意識、アプローチの流れなど、非常に参考になる。困ったら「基本」!!
    • とにかくドラフト版を早く仕上げる(ドラフト版では、クオリティーはあまり気にない。)。特に英語版は、細かい英語の言い回しは気にしないことが重要。各章が持つ役割ぐらいは意識する。
    • 学生であっても主著者は共著者をマネジメントする。共著者は論文を確認する責任がある。首根っこをつかんででも、必ず確認してもらう。
    • (英語)日本語で書けない文章は、英語でも書けない。英語が書けない時は、まずは母国語で書いてみる
    • 最終版では、一言一言の意図・整合性を意識しながら記述する。これは非常に緻密な作業になるので、しっかり睡眠を確保した上で集中して行うこと。焦る気持ちは分かるが睡眠はしっかり確保すること!
  • 論文のセルフチェック
    • 疑似脱字は無いか?
      • Wordに貼り付けて抜けている文字をチェックする
      • 音声合成ソフトで発音させる
      • 自分で発音する
      • 他の人に確認してもらう
      • 紙に書いてチェックする
    • 各章の分量は適当か?
    • 問題意識は明確か?
    • クリティカルライティングになっているか?
    • 指定の枚数通りになっているか?
    • 表・グラフの位置は正しいか?
  • 関連研究のまとめ方
    • Google Spread Sheetで、「タイトル、著者、学会、概要、目的、手段、結果、論文の強み・弱み」などをまとめる。関連研究とまとめる時に非常に簡単に整理ができる
+14

5 People reacted on this

  1. 拝見させました。理解しやすいです。すごく役に立ちました。助かりました。どうもありがとうございます❗️

    0
  2. 先生の論文執筆時の心得を学ぶことができて,本当に役に立ちます。「問題意識」の重要性が認識しました

    0

Leave a Reply:

Your email address will not be published. Required fields are marked *